実践する思考

主に社会科学と教育に関して、また読んだ本の書評も書いていくつもりです。

教育

政治参加の意義

フランス革命に大きく影響を与えたルソーは次のような言葉を残している。 「イギリスの人民はみずからを自由だと考えているが、それは大きな思い違いである。 自由なのは、議会の議員を占拠する間であり、議員の選挙が終われば人民はもはや奴隷 であり、無に…

柳田の真意(前回の記事の補足)

前回の記事の中で 柳田国男の言う一人前の選挙民は生み出されていないように思う。というのも、一人前の選挙民とは、新聞を批判的に読む能力を有する者であり、新聞離れが顕著な現状において新聞を批判的に読むどころか触れない者が増えいているのだから、一…

柳田の理想と教育界のサボタージュ

民俗学者の柳田国男は、戦後に新設された社会科の目標を「一人前の選挙民をつくること」とした(西内裕一「『柳田社会科』の目標と内容についての考察」)。 ここでいう一人前とは、手紙が書ける程度の平凡な能力、そして新聞が読め、世間の動向を把握できる…

自律的である必要性

中学校学習指導要領の道徳では、その内容として自律性を養うことが項目の一つに掲げられている。道徳における自律性の必要性とは何なのかを今回は考えていきたい。自律性とは、自らが立てた規範に従って行動することである。つまり、他人から言われたままに…

歴史を教えるということ

教師が学校で歴史を教えるということはどのようであるべきなのだろうか。そもそも歴史とは何なのかということを考えると、一般的に歴史とは「過去から現在までの変化の様子を記録したもの」である。つまり、歴史とは社会や文化、思想から地形までの、ありと…