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実践する思考

主に社会科学と教育に関して、また読んだ本の書評も書いていくつもりです。

財政投融資とは何か。

政府の経済対策が28兆円に上ることが今月2日決まった。リニア中央新幹線の全線開業の前倒しなどにより大規模なものとなったが、不安の種は財源をどうするかということである。政府は建設国債を発行するほか、財政投融資で賄うとしている。あまり聞きなれない言葉である財政投融資とはいったい何なのか。今日はこれを解説していきたい。

 財政投融資とは、国債の一種である財投債を政府が発行して資金を調達し、それを財源として政府系の金融機関などの財政機関に低金利で融資し、それを元手に財政機関が中小企業などに融資することである。

国債とは簡単に言えば政府の借金だ。予算案を執行する上で、税金による歳入だけでは賄いきれない場合がある。その場合、国債などを発行することで、不足していた税収を補うことができる。国債には建設国債特例国債赤字国債)、そして財投債などがある。

財政投融資が他の国債と大きく異なる点は、政府だけでなく独立行政法人や公庫などの財政機関も債券を発行して資金を調達するという点である。債権には3つの種類があり、財政機関債、政府保証債、財投債に分けることができる。3つのどれかを発行することで、独自に金融市場から資金を調達しているのだ。

第1に、財政機関債は財政機関が発行する債券である。次に、政府保証債は政府が元本と利子の支払いを保証して発行する債券であり、政府が保障することで市場からの信用が得られ、資金調達が容易になる。最後に、財投債も政府が発行する債券だが、調達資金を財政機関が直接手に入れるわけではなく、政府が得た資金が財政融資資金として財政機関に融資される。

つまるところ、財政投融資は予算を執行する上で必要な資金を調達することである。国債の発行も財政投融資も本質は借金をすることだ。ただし、事業を行う独立行政法人や資金を必要とする政府系金融機関が中心となって資金を調達する点が、政府が主導して発行する国債と大きく異なるといえよう。